『あ゛ーーーーッ!!!!』
『なんだよ、うるせぇな…』
『私の教科書踏んだ!!』
『だからなんだよ』
『…なっ…!!謝りなさいよ!!』
『…意味わかんねぇし…』
『あなたが悪いんだからっ!!』
そうだ。私、最初はこうやって森崎と話したんだった。
今思い出すと、ちょっと笑えるな。
クスッて思わず笑いがこぼれた。
最初は嫌いで嫌いでしょうがなかったのに。
いつの間にか、一緒にいるのが当たり前みたいになってて。
ホント、笑えてくる。
付きまとわれて、ムカムカしてたけど。
いざいなくなれば、こんなに寂しいなんて。
やっぱ、笑えてくる…。

