俺様彼氏と空手彼女



かばってた方の腕を掴まれ、激痛が走った。

それに私は思わず、嫌悪の眼差しを向けてしまっていた。



それが気に入らなかったのか、男子三人は手のひらを返したように私を睨み付けてきた。


「んだぁ?その目は」


「調子乗ってんじゃねーぞ、アマ」




何、こいつら。
もう我慢の限界…!!








「…てください。」






「あ?」






「だから、離してくださいっつってんだよっ!!」



私の中で堪忍袋の尾がキレた瞬間だった。



「なーにが熱血なんだね、だ!だから何だ!!てめぇらに言われなくても十分熱血だ!!空手やりまくりの熱血武道家だ!!わかったらさっさとそこをどけ!!」




「「「……」」」




先輩たちの唖然とする姿に少しすっきりした私は、掴まれて更に悪化した腕に走る激痛耐えながらその場をあとにしようとした。