俺様彼氏と空手彼女





無我夢中で走り、気付けば私の一個前の人が目の前にいた。



私があっさり抜かすと、その人はかなり驚いていた。


私は更に速度を速めた。



私は更にもう一人抜かす。


また一人、また一人と抜かし、気付けば現在二位となっていた。



これは我ながら凄いと思う…(汗)




だけど、この人を抜かさないと意味がないっっ!!




うりゃあああああああ!!




そして、一位の人をも抜かし私が先頭に躍り出た。




やった!!これでキスされないし、付きまとわれなくなる!!


ゴールはもう、目の前で



このまま行けば、一位は私。



森崎葵の、あの勝ち誇った顔が悔しそうに歪むのを想像し、思わずにやける私。





ってか私、変態みたいじゃん。