「何やってんの?牧瀬…」
「ぅひゃあぁ!?」
ふいに後ろから、探していた人の声がしたから驚いて変な声をだしてしまった。
「んだよ、その声」
森崎葵は、くっくと喉をならして笑った。
「そんなに笑うことないでしょ」
「わりぃわりぃ、くっくっく…」
「もー!!」
頭にきた私は、コイツをムシしてさっさと行こうとした。
「待てよ、牧瀬」
「何?」
「がんばれよ」
そう言ってアイツは、アイツらしくない優しい表情で私に笑いかけた。
そんな顔に、思わずドキッとしてしまう私がいたりして。
「べっ、別に言われなくても頑張るし!!」
何故かアイツには考えてることがばれるから、目を反らしてきつく反撃をする私。
「あっそ…」

