「…はぁっ」
深いため息をついて、ベットに倒れこむ。
あれから、ファミレスをでた俺たちはそのまま別れた。
璃依の従兄は言うべきことは言ったとばかりに、俺にあれ以上の拒否の言葉を聞かされる前にさっさといなくなってしまった。
「勝手だ…」
んだよ、なんなんだ。
璃依はあの従兄が好きなんじゃないのか?
まるで、まだ璃依が俺を好きでいてくれているみたいな言い方だった。
そして、自分は璃依を想っているが璃依には届かなかった、そんな風にとれた。
そんなこと、あるわけないのに。
璃依が、暴行事件を起こしていた。
そのことが、周りに知れたら璃依は居場所がなくなってしまう。
それでも永井の元にいることで、あいつのそばにいられなくなった俺でもあいつを守ることができる。
このままでいた方が、いいに決まっている。
璃依が俺を必要としないのだから。

