それから、二、三日したある日。
学校も終わり、凜と帰っていたときのこと。
「璃依、また試合優勝したんだね」
「あー、うん。」
「さすがだね。でも、もう不良に喧嘩売ったりしてないよね??」
ギクッ
「う、うん…」
い、言えない…。
この前、不良三人相手に喧嘩しましたなんて…。
「あ、そだ」
「へ?」
「ノートきれてたんだった。ちょっと買ってくるから、先に帰ってて。すぐ追い付くから」
「あぁ、うん。わかった」
それから私は、一人で帰った。
けれど、すぐに追い付く、と言った凜はあたりが薄暗くなっても帰っては来なかった。

