「ちょっとっ!!聞いてんの!?」
「シカトしてんじゃないわよ、このブス!!」
怒鳴り声とともに飛んでくる平手打ち。
あぁ、もうめんどくさい…。
我慢の限界に到達した私は飛んでくる平手打ちを手首を掴んで止めた。
彼女の顔にかすかに、動揺の色が浮かんだ。
「は…っ、離しなさいよ」
抵抗しようと、力を入れるから私も更に強く手首を掴んで押し止める。
痛みに顔をしかめるが、この際関係ない。
「……黙ってりゃ好き勝手言いやがって…。」
私の口から漏れるのは、信じられないくらい冷たい声で。
そして私のただならぬ雰囲気を感じ取ったのか、恐怖で震えている女の子たち。
