「…へぇ、そうかよ」



「だからアンタの顔なんか見たくない。出てって!」


「出て行きてぇとこだが、あいにく俺も用事がある」


…用事??なんの??


空手部貸し切りの体育館に??



その時、私はすごく嫌な予感がした。



「用事って…何よ??」




「ん…、部活。」



「部活?今日はここは空手部が貸し切りだけど?」




「知ってる。だからここにいる」



…は??



状況がイマイチ理解できない。何を言ってるの??コイツは。



「俺も空手部員なんだけど??」


「はぁぁーーッ!!!?」



「あっれー?やだな、知らなかったわけ?」


なんて、わざとらしく言ってほくそ笑むアイツ。


こいつぅ…知ってやがったな…っ!


「ふ…ふざけないでよ!」

「ふざけてねぇよ」




急に真面目な顔になり、じっと私を見つめているコイツ。


なんでだろう…。


目が



そらせない…っ