だから、見間違えたんだよ…。





今まで私の元を離れて、凜を好きになっていった人たちとは違う。








違う。絶対に違う。














「お前があいつを信じたい気持ちはわかるけどさ、現にアイツは…」






「言わないで!!」






聞きたくなかった。







聞いてしまったら、葵を信じられなくなるような気がして…









「璃依…」









切なげな隼人の声が、耳を通り抜ける。






だけど、続いて聞こえた言葉は私の心を激しくかき乱した。





















「アイツは…、お前と凜を間違えるはずはないんだ」










…え?







どういう意味…?












ショックで頭の回らない私には、何故隼人がそんなことを知っているのかということに疑問を持てなかった。





ただただ、その話がすごくショックということしかわかってない。