俺様彼氏と空手彼女











そして約束の日。








午前9時50分。






約束の時間は10時だから、まだ全然余裕。






凜はちょっと大げさで、朝早くから家へやってきてヘアメイクをしてくれた。





そんなに早く来なくても、って言ったらものすごく怒られた。










そして、ようやく約束の場所へ着いた。








辺りを見渡しても、葵の姿はない。







まだ、来てないみたい。







駅前にある、不思議な形のモニュメントに座って待つことにした。






駅前に人はたくさんいるんだけど、私が待っている人の姿は無くて。








何度も何度もキョロキョロした。












私があまりに挙動不審だったのか、通りすがりの人に何度か見られ







恥ずかしくなって、俯く。