「初デートかぁ。じゃあ、とびっきりオシャレしなきゃだね」
といって笑う凜。
「そうだね。でも、何着ていこう…。」
「私の服貸してあげるよっ!!日曜日の朝持ってきてあげるから」
「えっ、いいの!?」
「もちろんだよ!!ついでにヘアメイクもやったげる」
「ありがとう凜っ。でも…、メイクかぁ…。」
私がメイクしたら葵、何て言うだろう。
変って言われたらどうしよう。
「大丈夫っ。私がとびっきり可愛くしてあげるから」
「うん、ありがとう凜。」
「何自信なさそうな顔してんのっ。大丈夫、私と同じ顔なんだから」
こういうとき双子って便利だよね、と楽しそうに笑う凜に励まされて私は、日曜が楽しみでしょうがなくなった。

