「あぁ、うん。ありがと…」 「じゃーな。」 わずかに微笑むと、鞄を担ぎ直して軽快に走り去って行く。 そんな仕草の一つ一つにまでときめいちゃってる私って …重症?? 「…あれ??私…。」 ふと思い返えせば、何か忘れていることに気付く。 なんだっけ…?? 「あぁっ!!」 思わず大声を出すが、幸い誰もいなかったので変な目で見られることはなかった。 だが私の意識はそんなことには向かない。 「あ、葵と…キスしちゃった…。」 私の頭は爆発寸前だった。