困ったような笑顔を向けられ、胸がきゅんとなる。 「ご、ごめんね…。」 頭がぽーっとする。 「やっぱ誘惑してるだろ。」 「してないっ!!」 「そんなに襲われてぇなら、襲ってやってもいいけど?」 ニヤリ、例の悪魔の微笑み。この勝ち誇った表情は、私にとって挑戦としか思えなかった。 「ふざけんなバカヤローっ!!」 さっきの約束はどこへやら。 私は、再びパンチを繰り出していた。