俺様彼氏と空手彼女







「俺だって冗談だと思いてぇよ。ガキん時から好きな女がこんな色気もへったくれもねぇ、がさつな凶暴女だなんてさ」






「なっ!?誰ががさつな凶暴女だよっ!!」




「ほれ、そーいうとこ」




「っ…」





はははっ、って少年みたいに笑う隼人。






「私より2つ上なくせに」



「バカ言うなよ、2つも上だから今まで黙ってたんだろ。」






私の知ってる隼人は、違う。
もっと悪ガキで、いたずらっ子で。




いつの間に、こんな大人になってたのかな。





「じゃーな、璃依。」




「えっ」





「あっち行って、お前なんかより可愛い彼女見っけるよ」