助けてくれた瞬に対して、涙があふれてきた。

安心と、怖さからで、あたしは瞬の胸で泣いた。

瞬は、あたしが泣きやむまで、ずっとそばにいてくれた。

「・・・俺のせいでごめんな。」

あたしが泣きやんでくると、瞬がそう呟いた。

「えっ!?なんで瞬が謝るの・・・?」

「だって、俺が映画に誘ったせいで咲良が・・・」

もしかして瞬、責任感じてるの・・・?

「でも、誘ってくれてすごく嬉しかったから。だから、そんな謝らないで。」

「・・・そっか。分かった。」

あたしと瞬は、教室に帰った。

先生には怒られたけど、そんなことは今のあたしには、どうでも良かった―。