・・・突然の言葉に、俺と有香さんは言葉が出なかった。

しばらくの間、沈黙が続くと、信二さんは家を飛び出していった。

残された俺達は、ただただ呆然としているだけだった。



そして、次の日の朝。

俺は、リビングで見た光景に目を疑った。

そこには、荒れ果てた信二さんの姿。

有香さんは、ノイローゼにかかったように、おかしい。

「瞬。あんたのせいで、家がめちゃくちゃなのよ!?もう、出てって!」

あんなに優しかった有香さんの言葉に、俺は耳を疑った。

「あんたなんか・・・この家に来なければ良かったのに。」

・・・。

俺は、走って家を出て行った。

たった、1日であんなに優しかった人が急変してしまうなんて・・・

俺には考えられなかった。

走って、走って、走って・・・

気がつくと、俺の頬には、大粒の涙が伝っていた。