―次の日。

俺はいつも通り、教室に入った。

すると、俺が隣に居ることに気づいていない、男子の会話が聞こえてしまった。

「なあなあ、瞬ってさ、ずっと拓也の家に居候してるんだろ?」

「えぇ!?まじか?それってさ・・・拓也んち迷惑なんじゃないの?」

「俺も、それ思ったんだ。なんか、事情があって拓也の家にいるらしいんだけどさ。でも、毎日いられたら迷惑だよなー。」

「そうなんかー。拓也んち大変だな。」

―驚いた。

今まで、そんなこと考えたことなかったから・・・

拓也の家にとっては、俺は迷惑な存在なのか・・・?

確かに、よく考えたら普通の家だったら嫌がられているだろうな。

でも、拓也の家族は、ずっと俺のことを気遣ってくれていたのか・・・

俺は、自分のおろかさに気づいた。

拓也の家のことも考えずに、毎日普通に暮らしてて・・・

でも、それはあたり前じゃないんだ。

そう気づいた。