「なぁ・・・瞬。もう、こんなことやめろよ。」

初めてだ・・・

こんなに、俺のことを心配してくれる人は、拓也が初めてだった。

家族なんていないし、表面だけの友達しかいない。

だから、俺のことを心配してくれる人なんて、今までいなかったんだ・・・

ずっと、無言の俺に、拓也は無理やり俺の手を引っ張っていった。

「おい!どこ行くんだよ!?」

「俺ん家!」

「はっ!?」

「いいから!早く付いて来いよ!」

俺は、拓也に付いて行った。

なぜだか、このときは、俺がいつもの俺じゃないような気がした。

俺は、こんな奴に、なんで付いて行ってるんだ・・・?

俺は、あやつり人形みたいに、抵抗することもなく、素直に着いていった。