夏真っ盛りの8月


高一の私は、一目惚れしたあなたを見たくて、練習試合を見に行ったんだ


すっごくモテるよね


女の子みーんな、あなたがお目当てだったの


すっごく可愛い子がたっくさんいて


自分はあなたにとって脇役の人間ってわかってるのに


あなたに覚えてもらいたくて


人一倍大きな声を出して


あなたの一番近くで、コートの線ギリギリ前まで来て


あなたが勝てばおおはしゃぎをしてたんだ


私の姿は目に入らなくても


私の声だけはっきりとあなたの耳に届かせたくて