お兄ちゃんは夜は普通でした。 ニコニコ笑ってました。 シュークリームおいしそうに食べてました。 きっと忘れてしまったんでしょう。 朝のことも、私の話も。 「ゆう、おいしいね。ありがと。」 お兄ちゃんの手が、好きです。 おっきくて大好きなお兄ちゃんの手が私の頭をなでます。 なぜか。 なぜか涙が出そうになりました。 きっと私はそのときわかってたんだと思います。 これが最後なんだって。