お兄ちゃんの話







私は医者を無視してお兄ちゃんの病室にむかいます。






もうだいぶ落ち着いたから。





私はあの人もやっぱり医者なんだなぁと思いました。






あの医者はどうやら私を落ち着かせるためにクソ寒い屋上につれてきたわけではないようでした。





あの人はきっと私を元気づけるためにつれてきたんだと思いました。





だって私が屋上から出るとき、あの医者は笑ってたから。






医者としてではなく、一人の人間として。