ピンポーン♪


何も知らずにフェロモン三兄弟が来日した。


「誠二、持って来てやったぞ、一つ貸しだからな。ナツのカバンだホラ。」


ありがとうルイ姉さん!
やっぱりルイ姉さんだけは痔にしちゃ可哀想かしら。


「ナツのカバン重いんだよ。ったく何入れてんだよ?大量の化粧品か?その割には全然顔がノッてねぇな。」


…のっけからコノヤロウ!


雅也は“痔”決定ね!
まぁ最初っから決定してたけど、絶対にね!!
オマエみたいな鳥頭と違って、アタシはちゃんと勉学にも励んでんだよ!


『悪かったな、助かったぜ。』


ソファーから全く立ち上がりもしないフェロモン三兄弟のボスは、労いの言葉も偉そうにしか言えないらしい。