『ナツ、最後のチャンスだ、理由を言えよ。』 「…っ…。」 だからっ、誠二が怖いままだから言えないんだよっ!! いつもみたいにフザけてよっ! 覗き見したくらい何なのさ!! 別に邪魔してないんだからいいじゃないかっ! 相変わらず俯いたまま何も言えないアタシ。 『それが答えか? ……分かった。』 そう言うといきなりアタシを抱き上げて、ベッドへと沈めた。 そして躊躇せずにアタシに覆いかぶさって来る誠二。 上から見下ろされる真剣な瞳が怖かった。 誠二に強く男を感じて …それがとても怖かった。