はぁーバカバカしぃ。


「…あのさ、フェロモン撒き散らすのは、お仲間のフェロモンシスターズの前だけにしてよねっ!アンタ達のゴタゴタに巻き込まれんのは真っ平ゴメンなの!それに雅也…今度セクハラして来たらマキにチクるよ。」


ケッ!
雅也が一瞬怯んだのが分かる。


アンタがどんだけチャラく振る舞ってても、マキにベタボレしてるのがバレバレなんだよ!


アタシを使ってマキに近づこうとしてるくせに!
このヘタレ野郎が!!


はぁ、帰ろう…ムダに疲れたわ。


フェロモン三兄弟のせいで、放課後の6組はもはやホストクラブと化している。


誠二の死ぬ程大切な女が誰かだなんて、別に知らなくてもいい事だし。


アイツらに襲われてまでして知りたくねーし!


今度もし類がアタシを女か確かめに来たら、ボコボコにしようと心に決めて、学校を後にした。


帰りにネギを買って、今日こそ誠二を痔にするための激辛悶絶麻婆豆腐を作ろう。ケケケ!


でもナゼか今日のケケケは若干勢いが無かった。