「全然大丈夫だから心配しないでっ!!」 わざとらしく大袈裟に言うと、黒髪色白美女が眼光鋭く瞳の奥でアタシに敵意を持っているのが分かった。 やっぱりね…これだから女は恐いわ。まぁアタシもだけど。 こりゃ誠二がらみだな、アタシの勘は冴え渡っている。それしか考えられん! 誠二…やっぱりアイツぶっ飛ばす!! すっかり偵察するのも忘れ、拳を握りしめ誠二への報復を心の中で誓っていると、 「ありゃ誠二の元カノだな。」 と、いつの間にか息を吹き返していた雅也が囁いた。