「オレの方がビビるわ!コソコソしてんじゃねぇよ。」
ケッ!
フェロモン男ってのはどいつもこいつもケツの穴が小せぇな!
いちいちビビんじゃねえよ!
「うるさい雅也。アタシは今偵察中だから邪魔すんな。」
「あ?何を偵察してんだよ。」
だからソレを言いたくないから偵察って言ってんだろうが!頭悪いねフェロモン君!!
制服のシャツを第二ボタンまで開けて、フェロモンムンムンな雅也が、ドアからコッソリ覗いているアタシの頭の上に、自分の頭を乗せるようにして一緒に教室の中を覗き見る。
だぁーーーっ!
オマエまで覗くな!
ここはアンタのクラスだろうがっ!
そして、密着しそうになっている頭の周辺から仄かに香水のいい香りが漂って来ている。
雅也…アンタただでさえフェロモン凄いのに、香水まで着けてるなんて、厚化粧したイケイケギャルみたいだね!



