誠二はと言えば、相変わらずのフェロモン垂れ流しオーラで、優雅に登校している。


アイツが席に座れば、そこはまるでホストクラブのような雰囲気だ。


有害男めっ!
白いポストに投函されやがれ!


エロはエロを呼ぶらしく、誠二の周りには同じぐらいフェロモンムンムンの美女達が集まって来る。
まさに女版の誠二だ。


とてもじゃないけど高校生には見えねーぞ!ここは高級クラブか!?キャバクラか?


どれどれ?
もしやあのフェロモン美女の輪の中に、誠二の死ぬ程好きな女とやらが居るのかもしれん。


そっと誠二の教室を覗き見するアタシ。



トントン。



ビクッ!


イキナリ肩を叩かれて驚いて振り向くと、そこには誠二のフェロモン野郎仲間の雅也が立っていた。


「ナツ、何してんだ?」


うぉう、ビビッた!!!


「ちょっと無言で肩叩かないでよ!ビビるでしょうが!」