『ナツ…腰が砕けてるぞ。』
エロスッ!!!
イヤ違うっ!コロスッ!!!
深いキスに耐えられなくて、涙が滲んで来る。
「誠二………コロス!」
上目使いに睨み付けるアタシを抱きしめながら、
『いいぜ、殺せよ。でも…ナツに殺される前に、オレがオマエを殺すかもな?』
『違う意味でな?』と相変わらずエロく笑った。
バカヤロウ!!!
あぁ、全く…どこまでも食えない男だ。
でも…誠二に触れられる度に跳ねるこの鼓動は何なんだろう。
キスもハグもイヤじゃない。誠二は家族のようなものなのに、安心しながらドキドキしている。
このスケコマシ野郎に全てを預けたくなる。
誠二の広い胸に包まれて守られたいと思ってしまうアタシはおかしいんだろうか…?
とりあえず、不意打ちでディープキスして来た誠二を一発ぶん殴って、来週から学校でアイツの死ぬ程好きな女とやらを見つけてやろうと心に誓ったのだった。