「そんな約束できるワケないでしょうが。」 そう言って自分の家のドアノブに手を掛けた時、一瞬で何かがアタシを包んだ。 え?え?何コレ? 誠二に抱きしめられてるんだと気づくまで数秒。 そして誠二がアタシの顎を持ち上げるまで数秒。 スローモーションのように誠二の綺麗な顔が落ちてくるまで更に数秒かかって、 アタシの意識は覚醒した。