「クレープ食べ終わったし、もう帰るわ。」
休日までコイツと一緒なんて疲れてやってられん。
『ああ帰ろうぜ。』
ええ帰りましょうとも!
別々の家にね!!!
家に帰って来る途中も、誠二は夢見ちゃってる女の子達にガン見されていた。
そんな熱視線には慣れているのか、ビクともしない誠二が心底憎かった。
休みの日までアタシと一緒になんか居ないで、あの前カノとでもデートすればいいでしょうが!
マンションの前に着いて、さっさと自分の家に入ろうとするアタシを呼び止める誠二。
『ナツ、部屋間違ってるぞ。』
って、間違ってるワケあるかーい!!
「アンタはあっちの部屋、アタシはこっちの部屋、分かった?じゃあねバイバイ。」
もう肩が痛いから湿布取り替えたいんだよっ!無臭のヤツに取り替えんだよっ!
『ナツ、来週の夜勤の日、逃げんなよ。』
…何でそこまでしてアタシを抱き枕にしたいんだっ!
本当にコイツの考えてる事は分からない。ドエロ野獣な事だけは確かだけど、何でアタシに必要以上に構うんだ?
あの美人の前カノに相手してもらえばいいだろうが!このスットコドッコイが!