こんなにもアタシの話を聞かない誠二も珍しい。
「アンタ…、もしかして…もしかしたら浮かれてんの?」
『あ゛?悪りぃかよ。ナツの処女を奪う夢が叶ったからな。オマエの初めては全部オレが貰う。』
…完全なるバカ。
いや…バカ完全体。
「この…変態が!」
『うるせぇ、何とでも言えや。奪ったもん勝ちだ。』
じゃあ何かい?
奪われたアタシは負けだってのかい?
許せねぇな!!
カーン!!!
こうして今日もまた恋のゴングが打ち鳴らされたのであった。
「シネ!ウスバカ誠二!!変態スケコマシ野郎!!」
『…オマエは小学生か?
オマエのけなしボキャブラリー少な過ぎんだよ。』



