「ねぇ……誠二ってキス魔なの?」 確実にそうだろうと思ったアタシは、直球で聞いてみる。 犯罪者な上にキス魔とは…、コイツの将来は塀の中じゃなかろうな…。 『違げぇ…。』 えっ!? これだけキスしといて違うとは…。 マジもんのキス魔ってどんだけなんだろう…。想像するだけで身震いする。 気怠そうな瞳をアタシに向けて、少し上気した顔をした誠二は本当に妖艶で、 これで犯罪者並の野獣じゃなければ!と思うと、つくづく惜しいヤツだ。