変わるばかりが良い事じゃない、


変わらないからこそ信じられるものもある。



きっとアタシ達は、エッチしようと結婚しようと何しようと変わらない気がして、そんな嘘の無い居場所にアタシは安心するんだ。



「最後の一言が余計だよ!」



何だか気が抜けて、ちょっとだけ緊張が解けたアタシだったけど。



『で?ヤらしてくれんの?もうオレの理性なんてとっくに決壊してんだけど。』



ってエロバカ野郎がほざくから、現実に引き戻されて、



「真っ裸で寒いんだから早く暖めなさいよ!」



って誠二に強がりをたたき付けるしか出来なかった。



『了解。』



そう言って笑った誠二の顔はやっぱり悪戯っ子みたいだったけど、



艶っぽくて意思の強い瞳は、



確実にアタシより先に大人の階段を登ったオトコの顔だった。