誠二になんてトキメキたくない。 誠二なんてドキドキさせられたくない。 なのにっ…アタシの心臓は破裂寸前かと思うぐらいに脈打って、目には涙が滲んで来ているのが分かる。 そんな自分が一番ムカつくのにっ! 肌をなぞられるだけで、皮膚が粟立つ。 この部屋の空気でさえ、アタシの肌を撫でているように感じて、敏感になりすぎてる身体にまた腹が立つ。 誠二の好きにされてるなんて……