喜々としてクレープを持ち帰ったアタシは、早速ピザと寿司を注文した。
クレープはデザートにするために、食べたい衝動を押さえ、家まで持ち帰って来た。
途中何度かサクランボさんが落下しそうになったけど、サクランボさんの為に誠二に全部荷物を持たせて、クレープに集中したから何とか持ちこたえた。
『オマエのクレープのせいで肩が凝ったわ。』
恨みがましく手で肩を揉む仕種をしてアピールして来る男。
「そりゃ悪かったっスね。」
そんぐらいで肩凝るなんてヤワ男だな!!ケッ!
『ったく、相変わらずの減らず口だな。オレは先風呂入るから出前受け取っとけよ。』
チッ!
おめーに言われなくても受け取るわ!
それに先に食っちゃうもんねーーだ!
と心の中で企んでいたら
『先に食うなよ…。』
…速攻でクギを刺された。
コイツ…だんだんとアタシの思考を読むのが早くなって来ている!!!
「分かってるわ!」
誠二に考えを読まれるなんて、アタシも落ちぶれたもんだぜ!!
ちくしょう!



