思いついたらすぐ口に出してしまうアタシのこのお口が、気づいたら彼女に質問を投げかけてしまっていた。
「大体、宇津木さんはこんなヤツのドコが良いワケ?」
マジで分からんという顔をして彼女を見るアタシに、宇津木さんは驚愕の一言を放った。
「誠二君はとっても優しいし…それに誠実だから。」
はぁぁぁ??
コイツのドコが優しいワケ?
っつーか誠実って!?
マジで言ってんの?
「はぁ!?コイツに誠実で優しいなんて言葉は最も当て嵌まんないよ!!」
見当外れの彼女の誠二の見方に、驚き過ぎてしまった…。
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