アタシの否定の言葉は、アイツの唇に呑まれて消えた。
「…んっ…。」
容赦なく入り込んで来る舌を、絶対に噛みちぎってやろうと思うのに、
…アイツの舌が暴れ過ぎてて、噛み付けねえ!!!
アイツの舌を捕らえようとすればする程、キスが激しくなって、より妖艶なものになってしまう。
「…んぅっ…。」
…ハアッ…もうダメ、酸欠でアタマがクラクラする。
激しいキスのせいで、呼吸が乱れてボーっとして来る。
身体に力が入らなくなって、もう限界だと思った時、アイツが唇を離して崩れ落ちそうになるアタシを抱きしめた。
『フゥ…危ねぇなぁ。オマエとのキスは命懸けだ。』
なんて…1人だけ余裕かましてんじゃねぇよ!!
この酸欠が直ったら、覚えてろよ!!!



