「誠二っ…やっ…、マジで離してっ。」
『ナツ…エロい声出すなよ。』
いつの間にか誠二の片手がアタシの両手をお腹の前で拘束し、空いた方の手がアタシの顎のラインをなぞっている。
ツツツーと指が顎から首のラインをなぞり、後ろからは誠二がアタシのうなじに顔を埋めてキスを落とす。
「やぁっ……んっ…痛ぃ…のっ。」
ゾクゾクと背中から総毛立つのを感じて、マジでシャレにならん!と、渾身の力で誠二の方へ向き直った。
熱い…、背中はゾクゾクして寒いのに、噛み付かれた肩からうなじにかけてが熱くて堪らない。
ほてった肩のラインがヒリヒリジンジンする。
「痛ぃっ…てば!誠二のバカタレッ!」
ハァハァと息を整えながら、涙目になって誠二に抗議する。
『ナツ…その顔全然逆効果。余計に勃った。』
……こんの変態ヤロウ!!!!!



