『じゃあ何か?オレがオマエに他の女の言う事は相手にしないで下さいってアタマ下げればいいのか?』
「茶化さないで!」
ギュッと握った掌に力が籠る。
これ以上フザけたら、本当にブン殴ってやる。
『茶化してねぇよ。こんな話し茶化す価値もねぇ。』
バカじゃないのコイツ!
全部オマエのせいだって言ってんだろうが!
「誠二、アタマ大丈夫?アタシは全部アンタのせいだって言ってんの。」
よく聞けやコラ!
『分かってるさ、全部オレのせいだろ?だからどうした。そんな事でいちいちキレんな。オレの女はオマエだけだ。そんな野次はさっさと蹴散らして来い。』
…コイツは本当にアタマが沸いたらしい。
アタシはアンタに相談しに来た訳じゃない…
オマエに文句を言いに来たんだよ!
ケンカだよケンカ!
アタシはアンタとタイマン張ってんだよ今!



