LOVE☆LIFE 〜幼なじみレンアイ㊤〜



ゆっくりと教室の入口で待っている彼女に近づくと、清楚で美人な彼女が少し緊張した面持ちではにかんだ。



「用ってアタシにですか?」



一度も話した事の無い彼女が、アタシに用があるとは思えなかった。



きっと…アタシじゃなくて誠二に用があるのだろう。



「あの、いきなりごめんなさい。今日の放課後って何か用事ありますか?もし良ければ少しお話しさせて貰えないかな。」



ここで今すぐに話せない内容って事か…。



「いいですよ。」


そう返事をすると、安心したかのように、眉を下げて彼女が可愛らしく微笑んだ。



「良かった。じゃあ放課後屋上に来て下さい。ありがとう。」



そう言い残して帰って行った。