みんなが恋人に愛を囁いている時、アタシは誠二に文句を垂れていた。 誠二が女の子を抱いている時、アタシはアイツの為にメシを炊いていた。 誠二は恋愛を謳歌して来たというのに、アタシは恋愛する余裕もなく、アイツの為に時間を割いていた。 思い返せば、アタシの記憶はアイツの事ばかり。 アイツは散々色恋を謳歌しておきながら、今になって気を使わなくて良いアタシに年貢を納めようとしている。 これまで恋愛に疎過ぎた自分にもハラが立つけれど。 アイツとアタシの経験に差があり過ぎて、 やっぱ… ムカつく!