「だってしょうがない…。」



しょうがないんだよ…
アイツが本当の本当に誠実で居られるかどうかを確かめるまでは。



「何の意地張ってんのか知らないけどさぁ、アンタ達程息の合ってる幼なじみって他に居ないと思うよ。だからこそ自然に幼なじみから恋人に昇格したんだろうけどさ。まぁアタシが言いたい事は、誠二君にはナツしか有り得ないし、ナツには誠二君しか有り得ないって事だよ!」



何だか嬉しいような…嬉しくないような、


でも…

マキ、ありがとう。


外から見たらアタシ達ってそんな風に見えてんのかな。


顔を合わせれば毎日ギャースカ言い合ってるけど、正直、アタシはラクだ。


アタシがどんなに文句言ったって、誠二はアタシを見放さない。


生まれてから17年間そうだったんだから、きっとこれからもそうだと思いたい。



けど…


恋愛に関してだけは、


疎過ぎるアタシの考え方が必ずしも当て嵌まるとは思っていない。