『ちょっとはスッキリしたか?』 肩に顔を埋めたままそう呟く誠二。肩に息がかかってくすぐったい。 「ちょっとだけね。」 何よ、バカ誠二! アタシにスッキリさせる為にワザと殴らるような事言いやがったな! そんな手を使って来るなんて… 生意気なのよ…ムカツク! 『ちょっとかよ。どれだけ殴られれば許してくれる?』 肩に埋めた顔を上げずに、そうやってアタシに甘えて来るコイツが嫌いだ… でも、そんなコイツを許してしまいそうになる自分はもっと嫌いだ。