「こんの野獣がっっ!!!マジで痛いんだよっっ!」


痛くてヒリヒリする肩を押さえながら、涙目で抗議する。


『ゴメンゴメン、マジでゴメン。』


珍しく素直に焦った素振りで謝ってくる誠二。


「本当だよっ!アンタ一体どんな夢見てんのっ!?」


コイツが女の子を手玉に取っているのを散々見て来て、まるで野獣だとは思っていたが、まさかココまでマジな野獣だったとは!!!


お母さんマジでヤバイっすよコイツ!
一緒にいる方が断然危険だよっ!!!


『本当に悪りぃ…。』


「…もう絶対一緒に寝ないから。」


しゅんとしている誠二を見るとちょっと可哀想にもなるけど、アタシの方がよっぽど可哀想なので、情けはかけない事にした。