あれから誠二にはがっつりクレープを奢らせ、結局婚約指輪を買いに行く事は断念させて回避できた。



でも…


母に挨拶に行く事だけは回避できなかった。



ナゼだ!
婚約しないのにナゼに母に挨拶に来るんだバカ誠二!



そして2人してウチの茶の間で並んで座り、テーブルを挟んで母と向き合うアタシ達。



それに…何で正座なんだよ!


これじゃ畏まり過ぎて、逆に変な雰囲気になんだろ!


婚約しないのに一体何の挨拶するんだ!