しばらくの間、そうしてアタシの背中をナデナデさせてやった後、落ち着いて来たアタシは、毎度の事ながら誠二への怒りがふつふつと沸いてきた。
「バカ誠二!クレープ奢りやがれ!」
ここはいつも通りモノで謝罪を表してもらう事にする。
『またかよ、ったくどんだけ食い地張ってんだオマエ。』
既にいつものパターンのアタシ達。
「うるさいわね!今回は怒りのボルテージが高過ぎるからクレープ5つね!!!」
本当は10個ぐらい奢らせてやりたい所だが、さすがのアタシにもそんなに食べられないので仕方がない。
なんせクレープって生ものだから日持ちしないし。