囲いの腕の中から見上げた誠二は、 切なそうでいて何かを猛烈に求めているような顔をしていた。 『…近づいたらコロスんだろ?いいぜ殺せよ。オマエに殺されるなら文句はねぇ。』 なんつー殺し文句… ……バカじゃないの? そんな陳腐なドラマみたいな台詞吐いてんじゃないわよ! 寒気がするわ! 寒気がするのよっ! 背中がゾクゾクするのよっ! なのにっ…、 アンタに噛まれた肩がジンジンするのよ!