少しずつ誠二のオーラが色気を纏って来るのが分かる。 だって腐っても幼馴染みだもん…、 そんな微妙な変化さえも感づいてしまう自分が悲しい。 壁に背中をくっ付けているアタシを囲うように、誠二の腕が伸びてくる。 背のデカイコイツに見下ろされて、アタシの気分は最悪だ…。 ホント…最悪な気分だよ! 誠二の指がアタシの顎を掴んで上を向かせる。 誠二の目とアタシの目が合った。 思いっきり睨み付けてやろうと思ってたのに… なのに… 誠二…、 アンタ何て顔してんのよ!