『そう言うワケだからとっとと来いや。オレは眠いんだよ。』


…頼むからいっぺん死んでくれ。


そしてアタシを解放してくれ!


このままではマジで“おしん”みたいな生活になってしまうじゃないか!でも最後はおしんは頑張った分報われたように思うけど、アタシはこのドエロ野郎に報われるとは全く思えない。


っつーかコイツに報われたくない。


そして抵抗むなしく連行されて行くアタシ。


誠二の部屋に入ると、仕方なく一緒にダブルベッドに入る。


ケッ!
1人で寝るのにダブルベッドなんて金持ちぶりやがってイヤな野郎だ。


誠二のバーカバーカ!
寝首欠いてやるっ!


心の中で悪態を付きながら横になると、後ろからギュっと誠二に抱きしめられた。




……本当に抱き枕にすんなよ。




腰に回された腕にしっかりとホールドされて、誠二の腕をほどこうとしてもビクともしない。


グッ!なんつー馬鹿力!
馬鹿なのはオツムだけじゃ無かったのねっ!