「…あのさぁ、できれば婚約も遠慮して欲しいんだけど。」
『あぁん?』
いつもの3倍増しで睨み付けてくる誠二…。
怖ぇ……。
いかんいかん!
帰って来て速攻繰り出すべき話題じゃなかった。
ここは一旦ご飯で腹を膨れさせてから仕切り直ししようっ!
「そっ、そうだ~!今日はビーフシチューなんだ~。早く着替えて来なさいよ、用意しとくから。」
アタシのエセくさい態度に眉を潜めつつも、自分の部屋に着替えに行った誠二。
ふぅ~~~~!
あっあぶねーーー!
アイツの眼力に心が折れる所だったぜ!
ただでさえ顔力スゴイんだから止めてよねっ!



